慶友整形外科病院P4S活動

群馬県館林市にある慶友整形外科病院では、P4S活動に取り組んでいます。
P4Sとは一体何か?一般の人には分からないのが当然です。これは慶友バージョンの「新5S」のことです。
さて、新5Sとは何でしょうか。これもあまり聞いたことがないかもしれません。しかし、「5S」は聞いたことがあると思います。また、多くの病院ではすでに5Sを取り入れ、積極的に取り組んでいます。これは「医療安全と効率」に極めて重要な活動です。
5Sとは、ご存知の通り、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seisou)、清潔(Seiketsu)、そして躾(Shitsuke)のことです。新5Sとは、この5つのSの中で最も重要なのは躾であるという考えから、躾を一番先に持ってきて、躾、整理、整頓、清掃、清潔に並び替えたものです。ただし、ただ並び替えただけでなく、この最初の躾を本当に最も重視しているのです。つまり、躾がしっかりとしていなければ、ほかのSはうまく行かないという考えなのです。
慶友整形外科病院では、理事長が職員に対して、”もっとも重視すべきものは「まごころ」である”という考えをいつも訴えていたことから、「まごころフィロソフィー」という病院職員が共通に持つべき価値観を定めました。そこで、まごころフィロソフィーを中心に整理、整頓、清掃、清潔の活動に取り組むことにし、P4S活動と呼んで取り組んでいます。
この写真は、P4S活動推進グループのミーティングの様子です。プロジェクトリーダーは、昨年入職したばかりの若い女性です。初めての取り組みなので、うまく行っていない部分も多いのですが、みんなで知恵を出し合って活動しています。
写真の右手前には病院長が出席しています(写真1)。ここが重要なところです。最高責任者があれこれ指図をするのではなく、具体的活動については活動の主体である職員に任せ、しかし、ただ任せておくのではなく、この活動は重要である、と言うことを理解し、出席してみんなの活動を見守っているのです。この姿勢が重要なのです。
私も推進グループの会議の様子を見ていますが、彼らの発想が面白いと同時に、その発想のユニークさに感心しています。

写真1 P4S活動推進グループの会議の様子